お預かり時の状態です。

リヤドアはドア内側のサイドビーム（鉄の棒）部分が出っ張ってしまっている状態です。

こうなると、新品同様の復元はかなり難しいといえます。

が、ぱっと観、わからない状態までの修理は可能です。

お客様にも見てもらいましたが、全然わからないと～いって頂きました。

無事納車です。

ありがとうございました。

本日日曜日、私１人でお店番をしております。

たまにですが、お客様から「おひとりで工場やってるのですか？？」

という質問を受けます。

正直もうしますと、１か月だけ、１人で工場を回していた時があります。

オープンから始めの１か月です。

体重が５０キロを切りそうになり、このままだと死んじゃうかも？？

と思い、違う工場に勤めていた父を引き抜きました（笑）

翌年、板金職人が一人、見習いアルバイト１人、塗装職人１人、と徐々に人を増やし、

多い時は職人が６人いた時があります。

仕事量が増えれば人を増やす、というやり方をしていたのですが、

レベルの高い職人をずらり揃えられる、ということは簡単ではありません。

必然的に、私の目の届かないところでクレームが出たり、品質が落ちたり・・・

という問題がでてきました。

このままでは、工場を出した意味がない・・・

信頼が一番大事・・・

一度、私を入れて３人体制に戻し、仕切り直しました。

現在は４人、同じメンバーで４年目を迎えております。

技術職で一番大事なのは、安定した品質仕上がり、そしてあくなき向上心。

ここがブレないようにしないと・・・

そんなことを思いながら、一人こつこつと仕事をしております～

そういえば、先日お休みをいただいたときに２本、映画を鑑賞しまして。

１本目は「新劇の巨人、前編」　

原作を読んだわけではないのですが、アニメ化したものを動画配信ですべて観ております。

気分が凹んだ時に見ると、さらに体調が悪くなる物語。

なんせ、巨人がうじゃうじゃいて、人間を喰う、という設定ですので・・・

巨人がどんな感じで実写化されていおるのかと、石原さとみさんの演技に興味があり

鑑賞。

とにかく、むちゃくちゃです（笑）

よくもこんな物語を映画にしたな、と感心しました。

醜いものが苦手な方は見ない方がいい映画です。

若い男の子が多かったかな～

後編も観たくはなりましたけどね。

２本目は「野火」

太平洋戦争末期のフィリピンでの旧日本軍のある兵士の物語です。

私は戦争映画はほぼ、鑑賞してます。邦画も洋画も。

太平洋戦争については小学校高学年のころに非常に興味がわき、

さまざまな書物を読みました。

なぜ、日本が戦争を起こしたのか、なぜ負けたのか、いろいろ疑問がわいたので。

母方の父がビルマ戦線で戦死していたのも影響があったのかもしれません。

映画を観る前に前もってネット上のレビューをいろいろ読みました。

かなりの方が,

「観終えたあとの後味の悪さが過去最悪・・・」

のようでした。

覚悟して観たのですが、

「俺、この後会社戻って仕事できるかな～？？」

と考えちゃいました。　ちょこっと事務処理が残っていて戻る予定でしたので。

捕虜になることを禁止されていた兵士たちは、補給がなくなり、

食糧がなくなって、武器弾薬が尽きても、白旗を上げて降伏せず、

あるものは自爆、あるものは餓死、病死、あるものは木の実や、トカゲ、蛇、雑草、木の根、

とにかく空腹をしのぐために食べれそうなものは何でも食べて生き残ってきた、と。

小学校のときに、梅図かずおの漫画で恐怖ものがあったのですが、

その中に、戦争中、ジャングルの中で兵士たちが最後に口にしたものが

人の肉、だったことが描かれていました。

さすがに当時の僕も「これは漫画だからフィクション！」と思っていたのですが

あるとき、この漫画に描かれていることが本当に起こっていたことを知ります。

「野火」は、まさにその映画版。

日本人監督が、旧日本軍の兵士に起こったとんでもない事実をここまでリアルに醜く、残酷に描いていることへの

衝撃と、映像のリアルさに心が震えました。

地球上で、唯一理性のある生物、人間も、極限状態になると、理性を失い共喰いに走る、という事実。

こんな映画は初めて観ました。

正直、もう一度観たいです。

観に来ていた方のほとんどが、戦争を経験した方か、戦場を経験した方ばかりでした。

この映画は海外の映画祭でもかなり評判の映画なのですが、

内容が内容なだけに、日本では存在自体が薄いです。

日本という国は、過去の大戦のことへのきちんとした教育、歴史認識が薄いと思います。

「永遠のゼロ」も観ましたが、「野火」の方が心にご＝＝っとキマス。

戦争はマジでやばい！って。

よくよく考えると、午前中に巨人が人間を喰う映画、午後には人間が人間を喰う映画、

喰い合わせが悪すぎでした(涙）