ステップワゴン　フロントバンパーの変形修正　

今回のブログは珍しく、修理事例　ビフォーアフターになります。

画像のように、フロントバンパーの右下側をかなり変形させていしまったケースです。

こちらのバンパー、新品交換で工賃込みで6万です。

他店でも取替を進められたらしく、当店も初めは取替をご提案いたしましたが

できるだけコストを抑えたい、というお客様の要望をうけまして、今回は修理でのお引き受けとなりました。

 

一番右の画像が完成後になるのですが、

上手く直せております。

 

お客様も満足していただけたようです。

 

で、今回の修理期間は丸2日でした。

 

国産車の樹脂パーツは、古い車でなければ基本、メーカーで塗装されてくるので、塗装の手間がないのと、部品代もそれほど高くはないです。

よって、我々は、修理して塗装した場合の工賃と、新品を買って取替た場合の部品代＋交換工賃の合計とで比べて、お客様にとってメリットのある

方法を選択しております。

 

外車のバンパーは部品代が高いですし、国内に在庫がないﾊﾞﾝﾊﾟｰなどで、修理が可能な場合は、大体、修理をご提案いたします。　

 

ただ、最近の新しい車（国産、外車どっちも）は、安全装置がバンパーに組み込まれている場合、バンパー取替と同時に

『エーミング調整』という作業を行わなければなりません。　

エーミングは、ある程度の工場の広さと設備、国からの認定を受けることで行える検査です。が、既存の板金塗装工場で　エーミングを

行える工場は、かなり少数です。当店もできません。

よって、エーミングが必要な車両のバンパー交換のみ、という作業は町の板金塗装工場では原則できなくなっております。

 

これから先、全車種がバンパーに安全装置が組み込まれてくる場合、エーミング設備のない板金塗装工場ではできない作業が増えることが

想像できます。逆に、そういう車のバンパー交換作業がディーラー、エーミングができる工場に集中することになり、たかがﾊﾞﾝﾊﾟｰ交換で

2か月待ち、3か月待ち、という状況になるのでは、と危惧しております。

 

安全性能が高い車は、修理はディーラー一択の時代が来るかもしれません。