今年非常にご依頼の多かった作業
2023/12/15
1年を振りかえってみたとき
そういえば今年は本当に画像のようなクリヤーの劣化、塗膜の劣化の修理のご依頼が多かったです。
クリヤーが白く変色したり、剥がれてくる現象、これは紫外線や、熱によるものといわれています。
ですので、お車を置いてある場所によって、太陽光の浴び方で、右側に偏ったクリヤーの劣化、その逆もしかり、
という現象も起きます。
当然、フードはエンジンの熱と、直射日光、両方の影響をうけるため、一番劣化が起こりやすいです。
飛び石傷から始まったクリヤーの剥がれ、もあります。
こうなった場合、修理するには、旧塗膜を剥がす『剥離』という作業を行う必要があります。
剥離作業には、 主に2通りあります。
・塗膜の完全剥離
・塗膜の表面剥離
です。
塗膜の完全剥離が必要な場合ですが、クリヤーの劣化だけでなく、カラーベース自体も劣化してしまっている状態、また、
ブリスター(塗膜に浮き出るぶつぶつ)ができてしまっている場合、などがあげられます。
ブリスターは、原因となっている塗膜の層まで完全に剥がす必要があり、錆や、下地塗料の不良などから起こります。
完全剥離の方法は、サンダーや、ペーパーで剥がす手動の剥離と、剥離剤を使用して塗膜を溶かす方法の2通りがあります。
どちらを選択するかは、その状況次第で判断しますが、何度も再塗装して、分厚くなってしまっている塗膜の剥離には
私は剥離剤は使いません。サンダーで地味に削っていきます。屋根の剥離も剥離剤は不向きです、地味に手作業で剥がしていきます。
この完全剥離作業は、塗装修理のなかでも一番コストがかかります。労力、材料、ともにです。
基本的には塗装工賃と同じくらいの工賃がかかります。
上記にある、『塗膜の表面剥離』 これは部分的に白く変色している塗膜や、部分的にクリヤーがが浮いてきている状態、の場合、
その部分の表面(劣化したクリヤー)のみを剥離する、という方法です。こちらの作業は剝離する範囲によって工賃がきまりますが、
完全剥離作業の半分くらいの工賃ですみます。
フードや、ルーフが全面、白くなってきている、半分以上白くなってきている、剥がれかかってきている、ときですが、
一度修復歴がある場合、その時の作業の仕方、材料の使い方などでなる場合も多く、こういう場合は表面のみ剥がすことはできないため
完全剥離、となる場合が多いです。
新車で買って一度も修復歴がないパネルのクリヤーの部分劣化、に関しては白くなっているところ、剥がれかかっているところのみ
を剥がす時もありますが、面積が広い場合は完全剥離、となります。
お見積りをいたしますと、『 結構費用がかかりますね・・・・』 といわれることが多いため、
今回ご説明も含め書かせていただきました。
また、完全剥離は、金属をむき出しにするまで塗装を剥がすため、湿気の多い時期、そういう日は、極力避けております。
錆が怖いので。
お客様がよくおっしゃるのが、1年前まで全然大丈夫だったのに、今年になって急に白くなってきた、とか、剥がれてきた、という
状況です。そうなんです、塗膜の劣化はトリガーがあるようです。私の知らない何か?が原因で、経年劣化が急激に早まるのかも
しれません。
人間の老化と一緒ですね・・・
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